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クライアント企業の一員になった気持ちで──大井あゆみさん(編集者)

私たちStory Design house(以下、SDh)は、クライアントのPR・ブランディングを支援するにあたって、社外パートナーとの恊働に積極的に取り組んでいます。フォトグラファー、デザイナー、ライター、編集者……さまざまなクリエイターが集まって、SDhのクリエイティブチームを形成しているのです。

本連載では、そんなSDhの「生態系」を、社外から参画するパートナーの目線から語っていただきます。今回は、様々なプロジェクトでテキストコンテンツの制作にご協力いただいている、エディット合同会社代表の大井あゆみさんにお話を伺います。

2009年にフリー転身。同時に立川経済新聞編集長に就任。2012年3月シンガポール移住。シンガポール経済新聞編集長として現地で活動。2015年3月に帰国後、iemoに入社。編集長としてライター管理、編集などに従事。同年10月退社し、再びフリーに。ライター・編集業務にとどまらず、メディア立ち上げ・記事制作フローの構築、既存メディアの改善提案・ディレクション、記事企画・取材・インタビュー記事制作、SNS運営、メディアのPDCAの提案なども手がける。2017年8月、法人成りし、エディット合同会社設立。

クライアント企業の一員になった気持ちで

── ふだん取り組んでおられるお仕事について教えてください。

「エディット合同会社」という会社で、代表 兼 編集者・ライターとして活動しています。弊社は2017年8月に設立した会社で、いわゆる編集プロダクションです。

記事の企画や制作はもちろん、メディアのプロデュース・立ち上げをご支援したり、既存メディアの改善プロジェクトに携わったりすることもあります。SNS運用も得意分野で、サービスのアルゴリズムを分析して最適な投稿戦略を練るなど、お客様の発信を多角的にサポートしています。

── 会社を設立されるまでは、どのようなキャリアを築いて来られましたか?

教育出版を手掛ける会社で営業職として働いたあと、学習塾の宣伝部でホームページ運営やWebマーケティングに携わりました。当時はちょうど「SEO」という言葉が普及し始めた頃でした。まだコンテンツSEOの概念はなく、被リンクによって上位表示を目指していた時代です。リスティング広告というものも、その頃に普及し始めたと記憶しています。

このような経験を重ねる中で「会社員」以外の働き方に興味を持つようになり、フリーランスになるべく模索を始めました。副業としてライターの仕事を始めたところ、少しずつ実績が増え、メディアの編集長も任せていただけるまでになりました。

その後、フリーランスとして独立。夫の仕事の都合で一時期シンガポールに移住しましたが、現地でもライターの仕事を続けました。それから「iemo」に入社して編集長をやったり、またフリーランスをやったり。そんなキャリアを経て、「エディット」を設立しました。

── SDhと一緒にお仕事をするようになったきっかけや、担当いただいている業務を教えてください。

SDhとは、仕事のつながりで出会いました。いろいろなお仕事をさせていただいていますが、イベントレポートなどテキスト系コンテンツのライティングや、メディア寄稿のサポートが多いでしょうか。最近はSDhが請け負うオウンドメディアの運営支援もさせていただいています。

── SDhとの仕事の中で、特に印象に残っているものはありますか?

SDhのクライアントである、ブライトコーブさんとのプロジェクトですね。長い期間、さまざまな角度から関わってきたこともあって、とりわけ印象に残っています。

SDhでは、ブライトコーブの価値をポジティブに伝える戦略プランニングや、プレスリリース作成、各種メディアへのアプローチを支援。日本におけるブライトコーブの認知度を高めるとともに、事業をエンパワーをするためのPRを行いました。

ブライトコーブさんは、動画配信プラットフォームを運営する企業です。コロナ禍に何度か取材をさせていただきましたが、この時期に大きく成長した会社なんです。苦しい社会状況に貢献できる事業をしていて、ブライトコーブのクライアントさんにも話を伺いましたが、同社のソリューションが課題解決につながっていることがひしひし伝わってきました。

SDhの皆さんもそうだと思いますが、長くかかわっている企業の嬉しい話を聞くと、自分が社員の一員になったかのように嬉しいですね。

──よくわかります。大井さんのようなパートナーにそう思っていただけると、嬉しいですね。

「良いものを作ろう。」想いを共有できるチーム

── パートナーとして感じるSDhの強みや魅力があれば教えてください。

SDhの方々は、どなたも「良いものを作ろう」という姿勢を持っておられて、それがとても魅力的だと思います。それぞれの方が、常に「どうやったらクライアントの認知が広がるのか」「このプロダクトをどのようにして多くの人に知ってもらえるか」を真摯に考えて取り組んでいる。一般的な「代理店」のイメージとは違って、一人ひとりにプロの編集者のようなスキルがあると感じます。

それから、「担当者によって仕事のクオリティが異なる」ということがないですよね。クリエイティブにかかわる会社の場合、どうしても担当者によって発揮できる価値が変わりがちです。すべての人が自立して動いていて、クオリティを担保できる。そこがすごいなと思います。

パートナーとしての視点で言うと、仕事の依頼が非常に丁寧なところも素敵ですね。制作の目的やスタンスを最初から明確に示してくださるので、プロジェクトにどのようにかかわればよいか理解しやすく、仕事を進めやすいです。インタビュー前に「良いものに仕上げるためにできることはありますか?」と相談してくれることもあります。信頼していただいていることが伝わって嬉しいですし、こういった丁寧なコミュニケーションが、良質なコンテンツ作りにつながっているのかなと思います。

── ありがとうございます。最後に、今後の展望をお聞かせください。

会社の展望としては、これまで以上にクライアントの情報発信をサポートしていきます。弊社の強みであるメディアの立ち上げやSNS運用をさらに伸ばしていきたいですね。SDhさんともこうした領域でご一緒できたら嬉しいです。

それから、自社のメディア「かくかぞく」の運営を本格化させる予定です。「家族」について、はっとさせられたり、考えてもらうきっかけになったりするようなコンテンツをコンスタントに出していきたい。それと同時に、ライターさんにとってのチャレンジの場──署名記事を書き、ライターさんどうしでブラッシュアップしていける場──でもありたいと思っています。このメディアを通じて、これまで関わりのなかったライターさんとつながりたいですね。

ほかには、以前出版したコミックエッセイでも取り上げた「実家じまい」に関する活動の事業化を模索中です。「親が元気なうちに、将来のことを考えていくほうがいいよね」ということを、自分と同じ30〜40代の方々に向けて発信したくて。ビジネスモデルは現在構想中ですが、自社の強みであるコンテンツづくりやSNS運用の知見をうまく活かしながら、世の中に役立つ形で広く発信していけたらいいなと思っています。

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