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広報・PRの現場でコミュニケーションを実践する──長期インターン生が語り合う

現在Story Design house(以下、SDh)では、10名ほどの社員に加え、フレッシュなインターン生2名が活躍しています。
本記事では、2020年からインターン生として業務にあたっている鈴木渚生(すずき・しょう)と、同じく2020年から参加している下垣内優衣(しもがいち・ゆい)を迎え、インターン生を受け入れる会社の雰囲気から、働くなかで気がついたクリエイティブやコミュニケーションの重要性まで、幅広く話を聞きました。
弊社での長期インターンシップを希望する学生はもちろん、いま就職活動をしている人や、働き方について考えたい人にもぜひ読んでいただけたらと思います。

メンターのもとで学びながら

── まずは、かんたんに自己紹介をお願いします。

下垣内優衣(以下、下垣内):下垣内優衣といいます。早稲田大学の文化構想学部に所属しています。SDhでのインターンは、大学2年生の春から始めました。次の3月が来たら、ちょうど2年インターンを続けたことになります。

鈴木渚生(以下、鈴木):鈴木渚生です。慶應義塾大学の商学部に通っています。私は、2年半のあいだインターン生としてSDhで働いています。

── Story Design house(以下、SDh)のインターンに応募した経緯を教えてください。

下垣内:私は「書くこと」が大好きで、以前から学生が運営するメディアなどで執筆活動に取り組んできました。インターンでもぜひライティングの仕事に携わりたくて、Wantedlyで「ライティング」と検索したら、SDhの情報が出てきたんです。ただ、自分のライティングスキルで足りるのか自信がなく、応募をためらっていました。

そんなとき、たまたま父とSDhの社員さんが知り合いだと判明。社長の隈元さんをはじめ、SDh社員の方々と直接お話しする機会をいただきました。自分が過去にNippon Taberu Timesハナジョブで書いた記事も直接見ていただき、晴れてインターンに参加することになったんです。

鈴木:私の場合は、PRという分野への関心から、SDhのインターンに応募しました。国際関係のサークルで情報発信に取り組む中で、人々が知らないことを世の中に伝え、広めることに興味を持ちはじめました。ただ、最初はPRでなく、広告に強い関心を抱いていたと思います。

そんな自分が広報・PRを知ったのは、大学2年生のときです。別のPR会社の短期インターンに参加して、PRが広告とは異なることや、広報では社会課題をしっかり考えた発信が重要だということを知りました。そういった広告とは異なる面も含め、伝える手段としてのPRに魅力を感じ、長期インターンができる会社を探した結果、SDhにたどりつきました。

── インターンはどのように始まりましたか? 最初はどのようなお仕事をされたのでしょうか。

下垣内横山さんがメンターとしてついてくださり、仕事を振ってもらう形で働き始めました。インターン生の仕事はリサーチがメインになるのかなと予想していたのですが、とても本格的なライティングをさせてもらえて。ここまでたくさん書かせてもらえると思っていなかったので、驚きました。遠方への取材旅行にも同行させていただく機会があり、多くのことを経験できました。

鈴木:下垣内さんはライターのような形で入ったと思うのですが、私はSDhの業務全般をサポートするアシスタント的な立場でのスタートでした。オフィスや資料の整理、細かいリサーチをこなす中で、「PR会社の仕事」の全体像を少しずつ掴んでいきました。その後、個別のプロジェクトにアサインされ、社外打ち合わせにも参加するなど、本格的なクライアントワークが始まりました。

本格的な「仕事」に挑戦する

── お二人とも、本格的な仕事を任されたとのこと。特にどのようなお仕事が印象に残りましたか?

鈴木:一つめは、クライアントのMV制作現場をADとして手伝ったことです。コンテンツが世の中に出る直前の部分を間近で見るのは、とても刺激的な体験でした。実はそのとき制作サポートだけでなく、エキストラ出演もしたんです。撮る側と撮られる側の両方をやったことで、制作の当事者感がより強まった気がします。あのときつくったものが今もPRコンテンツとして回っていると思うと、わくわくしますね。

下垣内:その感覚、わかります。私も、自分が書いたテキストがクライアントのスマホアプリに載っているのを初めて見たとき、なんて楽しい仕事なんだろうと思いました。形に残るものをつくれるのは、嬉しいですよね。

鈴木:ある企業の新卒採用サイト制作にあたって、トップページのコピーライティングを依頼してもらったことも嬉しかったですね。雑談として何気なく話した「将来コピーライターを目指している」という話をメンターの森さんが覚えてくれていて、この仕事を与えてくださったんです。

本格的なコピーライティングはこれが初めてで、自分にとっては大きな挑戦でした。「たった一言」が、とても難しい。何十個ものコピー案を考えながら、「書く対象をちゃんと理解しないと、本質的なことって書けないんだな」と改めて感じました。

クライアントとの打ち合わせや競合リサーチを経てたくさんの案をひねり出し、社内ミーティングで絞り込んで、先方に提案しました。その結果、自分が書いたコピーが採用されたんです。SDhの皆さんが、すごく褒めてくれたのを覚えています。いただく言葉と任せてもらう仕事の両方を通じて、「自分は信頼してもらえている」と心から感じた経験です。

下垣内:SDhの社員さんは、よかったことをそのつど言葉で伝えてくださいますよね。横山さんも、「こういう部分ができていてすごい!」「下垣内さんはこういうところが優れているから、安心して仕事を頼めます」などと、よく声をかけてくれました。それが私にとって、先に進むための大きな力になったと思います。

仕事の中で印象深かったのは、記事制作のために取り組んだ一連のインタビューです。最初の取材は、SDhのWantedlyに掲載する社内インタビュー記事でした。相手は話したことのある社員さんばかりで、自然にインタビューを進めることができました。次に、ある地方創生プロジェクトでインタビューを実施しました。社外の方が相手でしたが、「この街をPRしたい」という強い想いのある方がインタビュー対象者だったため、これも話が弾みました。

しかし最後に取り組んだ、別のプロジェクトでの取材は、自分にとってハードルの高い仕事となりました。これまでお話ししたことのない、あまり知らない方を相手としたインタビュー。しかも今回は、インタビュー対象者がPR企画の担当者・主催者というわけでもありませんでした。「なぜお話を聞きたいか」からしっかり伝えて、魅力的なお話を引き出さなくてはいけない。これがとても難しくて。どんな言葉から対話を始めれば良いのかわからず、悩みました。

自分は「書くこと」が好きだから、「言葉にして伝えること」が好きなのだと思っていたんです。でもこのとき、実は自分は「しゃべって伝えること」が苦手だったのかもしれないと、初めて気付きました。そこからは、研究の日々。どのようにお話を聞けば取材対象の方が核心的な部分を話してくださるのか、試行錯誤を続けました。

その結果わかったのは、これまで自分は「自分で調べた情報を確認するだけ」のインタビューをしていたということ。そうではなく、相手に寄り添った何気ない会話の中からこそ、本当に必要な情報が出てくるんですね。たとえば、職人さんから技術に関する専門的な話を聞きたいときも、いきなりその技術について聞く前に、「この作品、本当にきれいですよね」と思ったことを伝えてみる。そういうことの大切さを学んだインタビューでした。

フィードバックを通じて学ぶ

── ほかに、インターンを通して学んだことはありますか?

下垣内自分が書いた文章への赤入れやフィードバックを通じて、多くのことを学びました。実は今まで、そういった経験があまり多くなかったんです。自分の良さを活かしてもらいながらも、改善すべきところを的確に指摘してもらえるSDhの環境は、「井の中の蛙」をポジティブな形で脱却できる、自分にとってバネになるものでした。

主観の世界を出て、客観的に見ることの大事さも学びました。リサーチの仕事中、普段の調査フィールドが、知らず知らずのうちに自分の年代に寄っていると気付いたことがあって。コミュニケーションにおいても、客観性が重要だと思いはじめました。たとえば相手先に電話をかけるときも、社内の人に何かをお願いするときも、自分自身が何をやりたいのか、相手に何をやってほしいのか、客観的に理解してから話し始めないといけませんよね。すごく基本的なことなのですが、自己完結しないことが大切なのだと実感しました。これは、アルバイトではわからなかったと思います。

鈴木:コミュニケーションを学べるというのは、同感です。私はSDhでインターンを始めるまで、コミュニケーションが得意ではありませんでした。でも、クライアントとのやりとりや、社内での相談・議論をたくさん経験した今、コミュニケーションに自信が持てるようになりました

それも、メンターの森さんをはじめとする社員の方々のおかげです。クライアントに送るメールの文章表現、社外パートナーへのスケジュールの聞き方、案件を進める中で生じる問題の解決方法や、解決に向けた相談方法など、さまざまな「ボールの投げ方」を教えていただきました。

そして、何かをつくって発信することの裏側には、こうしたコミュニケーションの積み重ねがあるのだと知りました。世の中のコンテンツは、いわゆる「すごい人」がひらめいたアイデアがそのまま出てきたものではなく、たくさんの人が関わって形作られるものなんですね。そして関わる人の一人ひとりが、その人の経験の積み重ねの末に成果を出している……このように、いろいろな物事が立体的に組み合わさって、PRという仕事ができあがっていることがわかりました。いい意味でイメージが変わって、やはりこの業界で働きたいと思えました。

現場で「戦力」として働く

── どんな人が、SDhのインターンに向いていると思いますか?

下垣内:私にとってのライティングのように、「こんなことがやりたいな」と方向さえ決まっていれば、それをやらせてもらえる環境です。プロジェクトの一員としてしっかり挑戦させてもらえるし、フィードバックもきちんともらえる。

また、自分の興味に沿う仕事だけでなく、そこから幅を広げるような仕事も任せてもらえます。その点では「これしかやりたくない」という人よりは、「まだ興味が完全に定まっていない」と悩んでいる人に向いている環境ではないでしょうか。

鈴木:幅広い業界に関われるので、好奇心旺盛な人はSDhに向いていると思います。メディアやコンテンツが好きな人だと重宝されると思いますが、個人的にはある種の「オタクっぽい気質」があることも重要な気がしています。ある対象についてほかのひとより粘り強く興味をもって調べ、社内外の人々と連携しながら形にしていく。そのなかで泥臭い仕事が必要になることもありますが、それを刺激的だと思える人なら、SDhのインターンを通じて大きな自信・モチベーションを得られるはずです。

インターン生も「戦力」として数えてもらえる環境には、やりがいとともにプレッシャーもありますが、そのためのサポートも充実しています。社員の方々は、忙しい中でもインターン生をよく見てくださいます。SDhの社員さんはみんな多彩なキャリアを持っていて、いろいろな場所での経験をもとに相談に乗ってくださるんです。本当の意味で学生の成長のためになる、いい会社にインターンできたと思います。

下垣内:あと、働くことの意味を考えている人にも、SDhのインターンをおすすめしたいですね。SDhの社員さんはもちろんですが、クライアントにも「社会を良くしたい」という思いで仕事をされている方がたくさんおられました。この社会には、熱意や想いをもって働いている人がいるのだ。それを実感できる、素敵な職場です。


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