
モノづくりと「その先に広がる可能性」。組織として目指す未来(代表インタビュー)
1月24日はStory Design houseの誕生日でした。
それにあわせて、今回は代表取締役である隈元瞳子のインタビューを掲載します。
異業種からのPRへ挑戦した経歴。そして、会社を立ち上げた理由と組織づくりにおいて目指すものは何なのか。未来のStory Design houseについても語りました。
(※本インタビューは2018年2月に収録されたものです)
隈元 瞳子 / Story Design house株式会社 CEO
映像制作、戦略PR会社を経て、2014年に Story Design houseを設立。スタートアップから大企業の新規事業開発まで、新たな事業の成長にコミュニケーション領域から取り組む。
モノづくりの「その先に広がる可能性」。PRを志したきっかけ
——大学卒業後、なぜテレビ番組の制作会社に入ったのですか?
もともとモノづくりが好きだったからです。特に、映画やドキュメンタリーなどの映像作品が好きだったので、制作会社を志望しました。とはいえ、志望時は自分にとって映像制作は遠いもので、どうやって作るのかすら知らない状態でした。知らなかったからこそ、そこに携わってみたいと思ったのかもしれません。
——制作会社での仕事について教えてください。
すごく面白かったし、忙しかったですね。社会人として、とても鍛えられたように思います(笑)。仕事内容はテレビ番組の制作が9割、残りの1割は企業向けプロモーション映像の制作でした。ゴールデンタイムや深夜帯のレギュラー番組もあれば、歴史紀行ドキュメントの特番など、幅広く制作に携わってきました。
——その後、転職した理由は何でしょう?
映像制作はやりがいがある仕事でしたが、すごく専門的な業界で、仕事の領域が決まっていました。例えば、制作した番組がDVDで発売される際、そのための再編集はするけれど、パッケージやその売り方といった「その先」には自分たちは関われない。
「もっとこうしたら良いのに」と思い浮かぶことがあっても、その先を考え、広げていくには専門職ならではの縛りがあるのを感じました。そこで「その先に広がる可能性を見てみたい」と思うようになったのがきっかけです。
——なぜPR会社に転職したのですか?
これまでの経験を次のアクションに繋げられる仕事がしたかったんです。「その先の可能性をつくれる仕事って何だろう?」と思ったとき、PRという仕事があることを知りました。色々と調べるうちに、「PRの仕事って面白そうだ!」と思い転職を決意しました。
最初の頃は、化粧品メーカーの担当になりました。化粧品には詳しくなかったので、苦労することが多かったですね。その後、徐々にBtoB企業の担当が増え、現在の仕事に近い領域が多くなりましたが、BtoBからBtoCまでかなり幅広い案件に携わりました。
組織としての強さと個人の幸せ
——そのPR会社で経験を積まれた後、独立しました。 フリーランスとして活動していく選択肢もあったと思いますが、なぜStory Design houseを設立したのでしょうか。
会社を立ち上げる前の2ヶ月間のみ、フリーランスの時期がありました。ただ、実際に独立して改めて気づいたのは「私一人でできることは限られている」ということ。組織に所属しながら、たくさんの人とチームを組んでプロジェクトを進めてきた形を、一人で実現するのは難しいと気がつきました。
——起業した後、いちばん大変だったこと、苦労したことは何でしょうか?
小さいながらも組織としての形をつくっていくには、やらなければいけないことがたくさんありました。メンバー全員が一枚岩になって、同じ方向に向かっていく組織をつくるのは想像以上に難しいことです。
「会社で実現していきたいビジョン」がある一方で、「各メンバーがやりたいことにどう寄り添うか?」ということも常に意識しています。組織としての強さがないと、社員にとっての幸せはつくれませんが、社員が良い状態でないと仕事のパフォーマンスも弱まってしまいます。
そのバランスを取りながら、Story Design houseらしいあり方を形づくっていきたいですね。
——Story Design houseのビジョンは「意志あるところに道をつくる」です。
最初からその言葉があったわけではないのですが、想いは最初からありました。それが、Story Design houseという社名にも繋がっています。
当社でご支援させていただいているクライアント様のほとんどが、スタートアップや、大企業の新規事業部など、志を持って新しい事業に取り組んでいる企業です。ビジョンと事業価値をどう伝えていけば、その先の事業成長に繋げられるのか。そういった視点から、「今」から「未来」を作っていくための、コミュニケーション戦略全体のご支援をさせていただいています。
深く思考し、それをスピーディに形にし外へ発信していく
——PRという目に見えづらいものをサービスとして提供していくことについて、どう考えていますか?
目に見えづらいため難しいけれど、それが面白いところだと思います。ビジネス戦略の重要な部分に関わることができ、それが形になっていくのを目の当たりにできるのはとても嬉しく、やりがいを感じますね。Story Design houseでは、深く思考し、それをスピーディに形にして、外へ発信していくことが重要だと考えています。
——今年、Story Design houseが設立して4年が経ちましたが、どう感じていますか?(※インタビュー時は2018年)
4年間を振り返ってみると、本当にあっという間です。これまでのどの社会人生活よりも、早く過ぎた4年間でした。ようやく色々な可能性が拓けてきたと感じています。ただ、「もっと違う成長のあり方があったのでは?」と考えることもあり、まだまだやれていないことがたくさんありますね。
——いままでで、嬉しかったことは何でしょう?
仲間が増えたことでStory Design houseの新しい可能性と、前に進んでいるという手応えを感じられることが嬉しいですね。また、創業時から長期的にお付き合いをしているクライアントも多く、とてもありがたいと思っています。各企業の成長を身近で感じながらここまで来られたのは、本当に貴重な経験です。
「ストーリーデザイン」で可能性を広げていきたい
——2018年で5年目を迎えたStory Design houseの目標を教えてください。
この先5年〜10年と成長し続けていくための可能性を、つくっていくのが大きな目標のひとつです。そのためには、Story Design houseの知名度をあげ、業界でのポジショニングを確立させていくことが重要だと感じています。改めて、重要なフェーズに入ってきたと思います。
——今後の長期的な目標を教えてください。
企業の事業成長をコミュニケーション戦略で形にしていく「ストーリーデザイン」は、その考え方や取り組み方がわかれば、企業が自ら実践していけるものです。そうなれば、企業の成長可能性はさらに上がります。
近い未来、私たちが提案するストーリーデザインが手法として確立され、いろいろな企業で使われていくこと、そしてそれが仕事の領域として発展する状況を作り出したいです。
——最後に、隈元さんご自身のビジョンを教えてください。
Story Design houseに関わってくれているメンバーの可能性を拡げていくことです。楽しく仕事をした結果として、評価も待遇も上がる環境をつくりたいです。厳しさに耐えなければいけない時もありますが、耐えつつも、さらにより良い形を実現していきたいですね。
Story Design houseでは「意志あるところに道をつくる」をミッションとして、さまざまな企業のPR活動を支援しています。是非、ウェブサイトもご覧ください。
お問い合わせはこちらから。 https://www.sd-h.jp/contact