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オフラインでの活動が制限されたとき、価値ある情報発信とは?

こんにちは、Story Design houseの曽根です。

新型コロナウイルス感染症の影響が拡大しています。政府による緊急事態宣言も発令され、企業活動にも制限が出ています。

現状は、メディアへの情報提供が取り上げられにくい状況でもあります。報道されるのはコロナウイルスに関連するものばかりです。
新商品の開発発表など、平常時ならばニュースとして取り上げられていたことも、話題になる余裕がなかなかありません。イベントが中止や延期になったことはニュースになりますが、それは送り手が本来届けたかった価値ではありません。

Story Design house(SDh)は、企業のPRやマーケティングのサポートをするのが主な仕事です。こうした状況のなか、私たちには何ができるのでしょうか。
当社がサポートしたポジティブな事例を1つご紹介したいと思います。

イベント当日にオンライン配信を決断

ブライトコーブ株式会社は、クラウド型の動画配信プラットフォームで世界シェアNo.1を誇る、ITソリューション企業です。テレビ局や新聞社、ネットメディアなどを中心とした大手メディア企業の動画配信をはじめ、メーカーやECサービス、Eラーニングなど、さまざまな企業の動画によるブランディング、マーケティング、社内コミュニケーションを支えています。

SDhは、今年2月からブライトコーブのPRを支援させていただいています。
ブライトコーブの価値をポジティブに伝えていく戦略プランニングや、コミュニケーションツールとしてのリリース作成、メディアへの情報発信~フォローまでを担当しています。

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2月17日、18日の2日間にわたって、神田明神ホールで開催されたオフラインセミナー「PLAZMA 2020 KANDA」。マーケティング、デザインエンジニアリング、ブランディングの第一人者を招き、最先端の情報を発信するイベントです。SDhでは以前から、PLAZMA当日の講演映像収録や冊子制作も支援してきました

2月中旬といえば国内の感染者が増え始めてきた時期。PLAZMAは開催数日前まで、マスクや消毒液の手配などを万全にした上での実施を予定していました。しかし、急激な状況の悪化を鑑みて、開催当日に急遽、オンラインで動画(ライブ)配信を行うこと、リアルでの来場を呼び掛けないことを決断しました。

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このときオンライン動画配信を担ったのが、ブライトコーブの提供するライブストリーミングツール「Brightcove Live」です。結果として、事前申込数から試算した想定来場者数を大きく上回る約1,200名の方にコンテンツを届けることができました。

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このときのPLAZMA実行委員会のスピード感ある意思決定は、こちらの記事に記されています。


価値の高い情報発信からPRにつなげる

ブライトコーブは、PLAZMAでの配信実績をプレスリリースとして情報発信します。発信の背景には、集団感染の状況が日に日に悪化し、多くのイベントが中止に追い込まれていくなかで、事業継続性を保つための選択肢を提供したいという想いがありました。
こうした発信を受けて、多くの企業からオンライン配信の情報を求める声が届きました。

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そうした声に答えてブライトコーブは、イベントのオンライン配信に関するノウハウを提供する、オンラインセミナーを開催しました。

このセミナーでは、自社サービスのプロモーションをするのではなく、あくまでも配信を成功させるためのノウハウや無料ツールの紹介にフォーカスしました。その姿勢は結果的に企業価値を高めるPRへと繋がっています。

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ブライトコーブの大野耕平さんによるセミナーの内容を元に、SDhでは原稿をマイナビニュースさんに持ち込み、次のような記事も生まれました。

この記事の話題も、メインは自社サービスの紹介ではありません。双方向配信とブロードキャスト配信の違いといった、ライブ動画配信の基本を整理しながら、それぞれの配信サービスの長短を解説しています。どんな配信サービスを選べばいいのか悩んでいる読者にとって、価値の高い情報発信です

スピードある意思決定とPR的思考

いま紹介した事例からは、スピードある意思決定の重要さと、世の中の人や社会が何を求めているかを判断し、適切な情報を届けるというPR的思考の重要さを見ることができます。

スピードとPR的思考。平時にも重要なことですが、非常時にはさらに重要になります。

イベント開催にあたり、刻々と変化する社会状況を見定め、急遽オンライン配信に挑戦することを決めて実行したPLAZMA実行委員会。
限られた時間のなかで迅速に対応し、そしてその成果を速やかに発表することで、オンライン配信事業者としてあらためて注目されたブライトコーブ。

リリース作成やメディアへの情報発信においては、SDhがサポートさせていただいています。オフライン開催を予定していたPLAZMAがオンライン動画配信を実施したことでどんな実績につながったのか。こうした視点をもとに発信内容を整理することで、世の中から注目されるだけでなく、イベント運営者にとっても価値あるプレスリリースとなりました。

これからの企業コミュニケーション

PRやIR、マーケティングなど、企業のコミュニケーションに関わる領域も、他の業界同様に厳しい状況に立たされています。

顧客との商談や営業機会でもある展示会やセミナー、発表会、株主総会など、これまで企業コミュニケーションの主戦場は、リアルでのイベント開催でした。こうしたオフラインでのイベントは、当面難しくなることが予想されます。

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PLAZMAの事例をはじめ多くの企業がすでに取り組んでいるように、今後オンライン配信は当たり前になっていきます。
単なるリアルの代替手段としてではなく、イベントを補強して効果を増大させるパートナーのような存在になっていくでしょう。
一言でオンライン配信と言っても、イベントに適した配信手法やツールはさまざま。Zoomによる配信がいい場面もあれば、YouTubeが適した場面もあります。

そして、そのイベントをより広く届けるためには、動画配信のことだけ考えればいいわけではありません。誰に届けるためのものなのか、何を届けたいのか、それによって、情報発信の仕方やイベントの運営についても変わってくるでしょう

メディアを通したPR広報を視野に入れるのであれば、メディアが関心を持つ社会的な時流を捉え、情報をストーリーとして演出する仕掛けが大切になってきます。それはリアルイベントにおいてもオンライン配信においても同じです。
その他にも、オンラインに合わせたイベント体験の設計や、開催後のフォロー、参加できなかった人たちへの情報提供はどうするかなど、広報・PRの観点で考えるべきことはいくつもあります。

SDhでは、先述のPLAZMAやブライトコーブ社のセミナーにおいて、動画配信のサポートもさせていただいています。動画配信を成功させるためには、機材をそろえるだけでなく、経験と判断力のあるスタッフが必須です。

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今後は、オンライン配信を前提としたメディア発表会の運営サポートにも力を入れていきます。今回ご紹介した以外のオンライン事例についても、別途お伝えいたします。

先の見えないVUCAの時代を生き延びていくために、私たちも自分たちの提供できる価値を届け続けていきたいと思います。

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(4月28日追記)
Story Design houseでは、決算説明会や記者会見などのイベントのオンライン開催をトータルサポートする「オンラインイベント パッケージ」の提供を開始しました。
備品・設備の準備、カメラマンの手配、配信ツールの設定、アカウントの作成などのオンライン配信業務を一括でサポートします。また、イベントの告知・集客や、コンテンツの動画編集などの支援もご相談可能です。まずはお気軽にお問合せください。

Story Design houseでは「意志あるところに道をつくる」をミッションとして、さまざまな企業のPR活動を支援しています。是非、ウェブサイトもご覧ください。
お問い合わせはこちらから。 https://www.sd-h.jp/contact


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